COLUMN
コラム記事
毎日の1杯に、麹水。
2021年8月10日
“麹水”って聞いたことありますか?
その名の通り、麹を水につけてできる飲み物なのですが、実は、良いことしかない飲み物なんです。
これは知らないともったいない!ということで、梅小路醗酵所からご紹介します。
そもそも原料の麹の効果ってどんなものがあるのでしょうか。
麹は日本の発酵食品の代表的な味噌や醤油、清酒の原料です。
米や玄米、麦といった穀物に“種麹”という麹菌を繁殖させてつくります。
麹菌には、3つのはたらきがあるといわれています。
(1) 酵素のチカラでおいしく
たんぱく質をアミノ酸に分解する「プロテアーゼ」や、でんぷんを糖に分解する「アミラーゼ」、脂質を分解する「リパーゼ」など、多くの酵素が含まれていて、この酵素のはたらきが料理に使われることで素材を柔らかくしたり、旨みや甘みを引き出してくれます。
酵素の力で善玉菌が増え、腸内環境が改善されたり、リパーゼはダイエット効果も期待できます。
(2)ビタミンB群で美容・代謝アップ
麹は健康や美容効果がとても高いといわれていますが、それは麹に含まれるビタミンB2やB6、ナイアシンなどのビタミンB群のはたらきです。
これらは体内の代謝をスムーズにするので美肌効果や疲労回復にも効果的。
(3) ミネラル成分で健康な体に
カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、セレンなどのミネラル成分も多く含まれているので、血圧を下げるはたらきや骨粗鬆症予防効果、抗がん作用、抗炎症作用があるとされています。
美味しくなって、美も健康も手に入れられるなんて、どんな薬よりも万能かもしれません。
先人の知恵のすごさを感じます。
ただ、良さは分かったけれど自分の生活にどうやって麹を取り入れようかで、悩んでしまう人も多いかもしれません。
長続きしないと効果はないし、簡単であればあるほどいいですよね。
そこでおすすめなのが麴水です。
梅小路醗酵所の麹室で醸した麹たち。
これらを活かして調味料を自分で作ってみるのもとても良いのですが、もっと簡単に毎日の生活に取り入れることができます。
米麹:100g、水:500cc。
用意するのはこれだけ。
お茶パックに米麹を入れて一晩水につけて冷蔵庫に入れておけば、朝起きたら麹水の出来上がりです。
8時間以上つけておけば透明の水がうっすらと白濁してほんのり麹の香りが感じられます。
味はというと、ガツンくるような特徴的な味ではありません。
ほんのり甘くさっぱりしていて飲み飽きしない心地よさ。
朝の1杯としては理想的ですーっと体に優しく入っていきます。
日本酒のチェイサーとしても試してみてください。
相性が抜群で驚きます。
何故かって、日本酒も麹からできているので、「なるほど、当然!」となるはずです。
真水を飲むより、まろやかに包み込んでくれます。
そこにお好みでシロップを入れてみてください。
梅小路醗酵所でおすすめしているのは酒蔵さんの作る梅シロップ。
もうこれで梅麹ジュースが完成しちゃいます。
梅小路醗酵所では一般的な白い麹の「黄麹」ともうひとつ、「黒麹」をつくっていて、黒麹はあまり販売されていないので珍しいとよく言われます。
黒と言っても麹水にすると黒くはならずにべっ甲飴みたいな黄色になります。
クエン酸効果で少しすっぱめの爽やかな味わいなので飲み比べしてみるのもおすすめです。
麹の効果を知った今、私でもできるかも?と思ったなら、それは初めてみるチャンスかもしれません。
醗酵所のできたての麹でぜひお試しください。